【ドローンの歴史】開発されたキッカケとは?【6つの雑学】
こんばんは!クアッド・スターズリョウタです。
ドローンは最近になって誕生したテクノロジーだと思いますか?
ここ数年でメディアにも取り上げられるようになり『ドローン』といえばコレ!と知名度も上がりつつあります。
しかし実用化されたのは、ごくごく最近のこと。
今日はみなさんが知っているようであまり知られていない、ドローンに関する6つの雑学を解説していきます。
それでは見ていきましょう。
ドローンはいつごろ開発されたのか?
ドローンのテクノロジーは最近になって「世の中に出てきた」のような雰囲気ですが、ドローンの歴史は意外と古く、実は約70年も前にドローンの技術は誕生していました。
もともとドローンは軍事利用の目的で開発が始まりこの世に誕生しました。
ドローンには長~い歴史があります!
ドローンのもとネタは竹トンボ
前述したとおり、ドローンの歴史はもともと軍事利用の目的から始まり、民間向けに改良されました。
現在のカタチにたどり着くまでには、約100年以上も前から続く長く古い歴史が存在します。
それは、紀元前400年ごろの中国でのお話しです。
当時、子供たちに愛されていた、とある遊び道具がありました。
なんだと思います?
誰でも知っているし、遊んだこともある竹トンボです!
そもそもドローンとは、原子力時代の複葉回転翼機の進化型と呼ばれていますが、ドローンの元ネタは竹トンボだったのです。
そして、1480年代のはじめ頃にレオナルド・ダ・ヴィンチによって回転翼機の原型となるデザイン画が描かれました。
1861年にはフランスのダメクールが、アルミ製の模型ヘリコプター(この当時は蒸気動力源)で実験を試みるものの、機体を飛び立たせることはできていません。
(18世紀~19世紀には何人かの実験家により蒸気機関を動力源とする模型の試作が行われている)
1907年にフランスのブレゲー兄弟(ジャック&リシェ)は4つの複葉回転翼のヘリコプターの実験記録が記されています。
動力源はバッテリーとかではなくガソリンです。
このガソリンエンジンを搭載した、ドローンの元となる複葉回転翼機はパイロットが搭乗している状態で、わずか60センチほどですが宙を浮かび上がらせ、ようやく浮上実験に成功したという記録があります。
(ただし制御能力に欠け、しかも四方で支えないと飛べなかった)
パイロットを乗せた状態で地上を離れた(浮上に成功した)のは20世紀に入ってからです。
1920年代にフランスのオヒミヘンが残した記録こそが、マルチコプター(ドローン)最初の飛行記録とされています。
機体の詳細は移動と制御用の8つの可変ピッチプロペラと、浮上用の4つのローターを搭載し、ガソリンエンジンで駆動させる機体です。
FAI(国際航空連盟)によりヘリコプターの飛行記録として正式に認定されています。
モーターを搭載してバッテリーを動力源とする、電動のドローン(マルチコプター)は最近になって普及しました。
紀元前400年ごろの遊び道具である竹トンボから始まり、トライ&エラーを繰り返し現在に至ります。
複数のプロペラで飛行(浮上)するアイデア自体は、かなり古くから存在していたと言うことですね。
ここから、さらに詳しくドローンに関する6つの雑学を見ていきましょう。
【雑学その1】そもそもドローンってなに?
ドローンと聞いて何を想像しますか?
ほとんどの人は「プロペラが4つ付いてる、ヘリコプターみたいなやつ!」と答えるかと思います。
それほど、みんなが知っているくらい知名度も高まりつつあります。
市販のドローンの主流のプロペラ数は4枚で、ローター数も4つ搭載の機体が一般的です。
テレビ番組を見ていると、ドローンで空撮撮影した映像が流れたり(空撮映像は迫力ありますよね!)
ドローンを活用してビジネスに役立てないかと検討されています。
よく耳にする『ドローン』はGPSなどで自立飛行が可能な機体のことを指します。
プロポやスマホでパイロットが遠隔操作する機体は『マルチコプター』と呼ぶのが正解です。
『4つのプロペラが付いている飛行体』=『ドローン』
その見た目から総称し、ひっくるめて『ドローン』と呼んでも不正解ではありませんので、この記事内でも『ドローン』で統一します。
最近のドローンには大変便利な機能が付いています。
GPSやジャイロなど各種センサー搭載で安定飛行可能!
誰でもカンタンにフライト可能!
操縦できますので世界中でも爆発的に普及しています。
ドローンが今にいたるまでには、長い道のりを辿ってきました。
【雑学その2】世の中にいつ頃からあったの?
ドローンと聞くと何となく「最近になって登場した新しい製品」と認識していませんか?
ここ数年、徐々にメディアでも取り上げられてきた背景もあり、世の中に登場してまだ日が浅いイメージです。
しかし、第二次世界大戦中に軍事利用目的で開発されていました。
つまり、約70年も前に開発者によって、ドローンに関するテクノロジー技術が生み出されていたのです。
当時「ターゲット・ドローン」と呼ばれた訓練機がありました。
これは無人で空中を飛行し、それを標的に撃墜する対空射撃訓練です。
【ターゲット・ドローン(米軍が開発)】
GPSも原点は軍事利用目的でしたが、ドローンも似たようなルーツをもっていたということです。
現在はホビー(トイドローン)から産業用と幅広く活用され始め、今後の将来性にも期待が高まります。
【雑学その3】なぜそんな名前になった?【2つの説】
【1つ目の説】
ドローン(Drone)はオスバチを指す言葉です。
機体が飛行するときにプロペラが回転します。
その音が蜂の羽音「ブーンという音」に似ていることから名づけられた説です。
drone:雄バチ、雄ミツバチ
goo辞書より
【2つ目の説】
【無人標的機クイーン・ビー(ウィンストン・チャーチルと英国によって開発)】
イギリス軍が運用していたQueen Bee:(クイーン・ビー)と呼ばれる無人機に敬意を表し、Drone:(ドローン)と命名された説です。
上記でも無人機を標的とした対空射撃訓練について触れましたが、かなり古くから無人機が運用されていました。
有名な機体はイギリス軍で1935年より運用されていた「DH.82B クイーンビー(Queen Bee)」と呼ばれる無人票的機です。
「クイーン・ビー」は女王蜂、「ドローン」は雄蜂を意味します。
【雑学その4】開発された目的は?
もともと軍事利用目的でこの世に生みだされたドローン。
その開発目的も爆弾を搭載したドローンを敵の機体に衝突させ撃墜するものでした。
しかし、実用化にはいたっていません。
さらに戦後も開発は行われ続けます。
1970年代に電子部品の小型化や高性能化など、技術レベルの発展で開発がさらに進みました。
この辺りで適地への偵察目的でドローンの開発が行われていました。
残念ながら開発者に関しては軍事機密につきシークレット案件でした。
【雑学その5】よく目にするドローンは実は〇〇〇だった!?
ホビー関連をあつかう店舗や家電量販店などでよく目にするドローンですが、実際はドローンではありません。
本来は「マルチコプター」と呼びます。
マルチコプターとは4枚の羽根を搭載した機体かつパイロットが操縦する機体を指します。
ドローンとマルチコプターは見た目こそソックリですが、似て非なるものです。
違いとは?簡単に述べると...
✅ ドローン:GPSで自立飛行可能
✅ マルチコプター:プロポなどを使用して人が操縦
見た目が同じでも普段よく目にする機体のほとんどは、人が遠隔操作をするので本来は『マルチコプター』が正解
GPSを利用し目的地まで移動する機能が付いていれば『ドローン』です。
見た目がおなじでも機能によって名称は違います。
しかし、その定義にかかわらずひっくるめて「ドローン」と呼ばれるケースが現状です。
【雑学その6】ラジコンヘリコプターとは何が違うのか?
ラジコンヘリコプター(R/Cヘリ)
ひとつのメインローター(シングルローター)のみで飛行します。
基本構造の仕組みは『メインローターの回転数を上げると浮上』『回転数を落とすと降下』
メインローター直下に配置されている『スワッシュプレート』を前後左右に傾けて移動をさせいます。
テールローターは普段はメインローターの反動トルクを打ち消す役目があり、テールローターの動きを制御することで機種の向きを変えられます。
機体の動きを制御する仕組みはやや複雑。
ドローン/マルチコプター
オーソドックスなものは4枚の羽根と4つのローターを搭載した機体を指します。
GPSにより自立飛行可能な機体をドローンと呼び、人がプロポやスマートフォンを使用して操縦する機体をマルチコプターと呼びます。
シングルローターヘリとドローン/マルチコプターは似ている部分もいくつかありますが、基本的な構造は全く違います。
【違いのポイント!】
R/Cヘリ(シングルローター)
可変ピッチにより、メインローター(プロペラ)を前後左右に角度を変えてコントロールする。 |
ドローン/マルチコプター
固定ピッチのためプロペラの角度は変えられない。その代わりモーターの回転数をコントロールして上昇&降下する。 |
ホバリング
シングルローター(ヘリコプター)でのホバリングは機体の姿勢を一点に保つのが非常に難しいです。
気を抜かないように集中していないと墜落の危険もあります。
テクニックを磨くには良いかもしれませんが・・・
一方、ドローンに関しては4枚のプロペラで安定して飛行可能です。
さらに自動ホバリング機能があると、自動制御でその場でとどまったりとビギナーにも扱いやすいところが人気の秘訣ではないでしょうか。
僕がいちばん伝えたいこと【まとめ】
いかがでしたか?
今回はドローンに関する知っているようで、あまり知られていない6つの雑学を解説してきました。
ドローンが実は軍事目的だったり、約70年も前から開発されていたりと驚かされる点がいくつもありました。
ドローンはこれから活躍していくスタート地点に立ったばかりです。
きっと今後も、さらに進化して人の手助けとなってくれること間違いなしです。
ドローンが日本の未来を変えていくことはできるのか期待をしています。
今日はここまで!
では(^^)