【ミニ四駆】MAシャーシを軽量化&低重心化【電池落としが有効】
こんばんは!
QUAD STARS Factory(クアッド スターズ ファクトリー)工場長のリョウタです。
みなさん、コツコツとプラモデル作っていますか?
今日のテーマは『ミニ四駆のMAシャーシを軽量化&低重心化する方法』を紹介していきます。
と言うのも最近になってから、ようやく上手にシャーシの軽量化(バンパーレス)や低重心化(電池落とし)の方法もある程度ですが確立できました。
私事で恐縮ですが2020年3月より、本格的に加工済みのMAシャーシ販売(制作代行)をしておりまして、多くのユーザー様からも評価を頂けるようになりました。
「どんなカンジで軽量化しているの?」
「低重心化をするとどんな効果があるの?」
こんな疑問などについてお答えできれば幸いです。
それでは見ていきましょう(^^)
スピードアップだけでは完走できない【理想は速さと安定性の両立】
ミニ四駆にはさまざまな楽しみ方があります。
そのまま組んだだけ(通称:素組)でも、十分にカッコイイマシンの完成は目指せます。
パッケージに忠実なこだわりマシンを仕上げるってのも、全然アリではないでしょうか?
(ぶっちゃけ改造なんてしなくても満足?)
そこがミニ四駆の魅力であるとも言えますね。
(ディスプレイしているだけでも、ミニ四駆の存在感が何とも言えない)
しかし、ミニ四駆は走ってこそが本来の姿でもある。
そんな僕もスピードの追求と言う『魔力に取りつかれている』1人です・・・。
ミニ四駆の速さに直結するのはマシンの軽量化であり、総重量が軽くなればスピードアップは可能です。
しかし、マシンの軽量化による改造でスピードアップができたとしても、完走できなければ何もなりません。
『理想は速さと安定性の両立』
この2つをひたすら追い求め、トライ&エラーを繰り返した結果として、軽量化を施しつつ低重心化する方法にたどり着きました。
低重心化する方法【電池落とし】
電池のような重量物が、マシンの下側(通常よりも少しだけ下がった位置)になることで、マシン全体の重心が下がり低重心化で安定性がアップします。
ついでに軽量化にも貢献でき、さらに電池も取り出しやすくなるのでメリットづくしですね。
まずはシャーシ底面の部分に、ピンバイスを使用して穴をあけます。
(ドリルは2.8㎜を使用し、数は片側16~18カ所ほど)
余分な部分をニッパーでカットしちゃいましょう。
(一度に大胆にカットしてしまうと、切断面が白色化しますので慎重に!)
さらに、ニッパーを使用してザックリとカットします。コツは少しずつ小さめにカットがオススメ。(後の作業でリューターを使用して棒ヤスリで微調整します。余白を少しだけ残しておきましょう!)
ハンドリューターを使用します。
早くキレイに削るなら、ハンドリューターは非常に便利ですね。
ビットも準備しておくと作業効率アップ!
このような棒ヤスリを駆使して、切断面の歪みを削り、整えて仕上げていきます。
(先端が丸型や平べったいモノ、サイズ違いなど数種類あると便利)
電池受けの内側は少しだけ出っ張りを残してあります。
(電池が下側に落ちすぎることを防げるのでオススメ)
スポンジなどを使用しなくても、しっかりと電池をホールドすることが可能となっております。
削っては電池を合わせてみて、当たる部分を削り微調整を繰り返しましょう。
電池を入れて見て、面一になるように削れたらひと段落です。
慣れてくるとここまでの作業所要時間は約30分ほどで終了。
見た目に拘らないのであれば、ここで作業を切り上げても良しですが・・・より切断面をキレイに整えるのであれば、紙ヤスリを使用すると完成度がグッとアップします。
紙ヤスリにも様々な種類が存在しまして、若い番号ほど削れる量が大きくなります。
最初は400番くらいからスタートし、600番~800番~1000番の順番で番手をあげていくと、表面をツルツルに仕上げられます。
QUAD STARS Factoryではさらに、最終仕上げとしてコンパウンドで磨き作業を施しております。
軽量化する方法【バンパーレス】
バンパーカットはしてもしなくてもOKですが、カーボンプレート(FRPでも可)を使用して、バンパーを作り直しますので、不要部分はカットしちゃいましょう。
タミヤから発売されている、プラスチック専用の『カッターのこ』が使いやすくてオススメ。
先端の刃は着脱式で2種類の刃が付属します。(切れ味は抜群!)
マスキングテープで目印を付けておくと判断がしやすい。
マスキングテープより外側がカットする不要な部分。
サクッと切れちゃいます。
フロント&リア合わせて4カ所のカットが終了!
後は切断面のギザギザした部分を紙ヤスリにて、表面を整えれば完成です。
(軽量化や低重心化も重要ですが、見た目の美しさも超重要!)
【軽量&低重心】MAバンパーレスシャーシの完成
ここまでの作業を通して完成したMAシャーシ(軽量&低重心)
バッテリーを搭載するシャーシの内側には、若干の出っ張りを残すことでグラつきを押さることに成功しました。
電池が下側に落ちすぎない、ギリギリの切削作業を施しております。
こればっかりは手作業でないと実現不可ですね。
フロント側。
リア側。
ライトサイド側。
レフトサイド側。
曲面の再現度はハンドリューターがあってこそですね。
細かな切削は棒ヤスリがメインです。