こんばんは!リョウタです。
今日はドローンを初めたばかりの初心者向けに『天候の常識はどれだけ知ってる?』がテーマです。
ドローンは緻密なパーツで構成された精密機器です。よって雨や風には非常に弱く細心の注意が必要です。さらに動力源のリポバッテリーは寒さにも弱いのが特徴です。
空撮などの屋外使用ではどのような常識を把握していれば良いのかを5つのパートにわけて解説をしていきます。
それでは、よろしくお願いします(^^)
【天候の常識その1】地上と上空では風の強さは違う。風向きにも注意!
ドローンを飛行させる前にもっとも気おつけるべきは風の状況です。風の強さと風向きを把握し、安全にドローンを飛ばせるかどうかを判断しましょう。
【風の強さと風向きを把握する方法】
✔ ハンディタイプの風速計を使用する
✔ 周囲の樹木の揺れ具合を見る
✔ 雲の移動する速さを観測
顔に風を感じるくらいの状況だと「ギリギリ飛ばせるかな?」といった感じです。
まったく飛ばせないわけではありませんが、気おつけて飛ばしていきましょう!
ここで1つだけ気おつけて欲しいのは地上で風が弱いと判断しても、上空では風の状況が一変する可能性もあります。風向きも異なる可能性もあります。
ドローンの動きをよく見て様子を見ながらゆっくりと上昇させていきましょう。
風の強さを知る判断材料は自然のなかに無限に存在しますので、周囲の状況を総合的に見て判断(予測)します。
ドローンを飛ばしているときも常に安定した飛行が可能か否かを確認しましょう!
風速計は〇m/sだった?
雲の流れる速度や樹木の小枝の揺れは?
雲の移動速度は速い?
地上風速は〇m/sだったから、上空では〇m/sくらいかな?
などなど、飛行中も絶えず状況を予測します。
砂埃が立つくらいの風(5.5m/sくらい)が吹いていると上空では10m/s以上の風速も想定されます。少しでも風の強さを敏感に感じたなら注意が必要です。
【天候の常識その2】地形を把握して風の乱れを予測しましょう
風の強まる場所は上空だけではありません。地形によっても大きく異なりますので注意が必要です。
地形を把握し風の乱れをあるていど予測できるようになるには経験値を積む必要があります。
慣れるまでは強い風が吹いたら無理をせず、風が弱まるまでコーヒーでも飲んで待ちましょう!
【風が乱れる地形とは】
✔ 樹木や建物より高度を上げた場合
✔ ビルなど建造物、崖の近く
✔ 川面など周囲より低い場所
樹木や建物より高度を上げていくと上空付近では突然風が強まり気流の乱れが発生している場合があります。
風はビルや崖など、いわゆる壁に当たると上方向や下方向に巻いて吹きます。こういう場所の風の乱れは大変危険です。
気がつかないで風が乱れている場所に入ってしまいコントロールができなくなるとマジで焦ります。
周囲よりも一段低くなっている河原や河川敷なども風の乱れが発生しやすいポイントです。
これは先のビルや崖の壁に当たる風の乱れに似ています。周囲よりも一段低い場所では土手などが壁の役目をしてしまい風が集まりやすい傾向(風が乱れやすい状況)にありますので要注意です。
【天候の常識その3】悪天候はフライト不可!精密機器であるため水濡れ厳禁です
悪天候でのフライトは不可能です!あきらめましょう!
ドローンはご存じのとおり緻密なパーツで構成されている精密機器です。したがって雨などの水濡れは厳禁です。防水処理はされてません。
雨以外にも水に接近するところでの空撮も要注意です。
雨には絶対用心ですが、水しぶきが飛び散る場所での空撮や霧の発生時の飛行も気おつけましょう。
【水に濡らさない心得】
✔ 雨が降りそうなら飛ばさない
✔ 水しぶきが飛び散る場所や霧発生時での空撮は要注意
✔ 機体&カメラレンズは一時的な水滴もNGです。
風の状況も判断しながら天気予報は必ずチェックをしましょう!
特に気象庁で運営している高解像降水ナウキャストは更新頻度のレスポンスが良くおすすめです
➡ 気象庁 高解像降水ナウキャストはこちら
空撮において雨などの天候以外に気おつけるポイント!
■ ビーチなど(波しぶき)
■ 滝の近く(水しぶき)
■ 霧発生時
いずれも近づかなければ回避できる内容ですが、海沿いならドローンでの空撮も比較的自由にできたり、滝の近くで空撮をしたりする場面もあります。
気おつけるべきは水滴です。
カメラレンズに水滴が付くとうまく撮影できませんので、天候とは関係なく水しぶきが飛び散る場所での空撮は特に注意しましょう。
撮影がうまくいかないだけではなく、精密機器であるがゆえにモーターなどのドローン本体への水濡れも不具合が発生する可能性があるため要注意です。
【天候の常識その4】外気温度の高い日は機体の温度上昇に要注意!
夏場など外気温度が高い日は機体の温度上昇にも要注意です。
ドローンは飛んで動くことで機体を冷却しています。つまり、空冷方式で機体を冷やす(適温を保つ)構造です。
特に猛暑日でのフライトはドローンにとっても過酷な状況です。
あまり動かない(ホバリング)➡冷却が間に合わず機体内部に熱がこもりやすいので長時間のホバリングは気おつけましょう。
【天気の常識その5】気温の低い冬場はどうする?リポバッテリーは寒さに弱い
ドローンに搭載されているリポバッテリーの特徴は寒さに弱く、気温の低い日はバッテリーの持続時間が減少し、充電時間も長くなります。
【過去記事】リポバッテリーについてはこちら
【寒さに弱いリポバッテリーの対策】
✔ ポケットで温める
✔ 20℃くらいの室温(適温)まで温める
【まとめ】
ドローンを安全に飛ばすのには、知っておくべき天候の常識があります。
安全なフライトの実現は風や悪天候を予測するスキルが最も重要です。
操縦テクニックはもちろん必要ですが、天候の常識を理解して自然と風を感じられるテクニックも重要です。
今日はここまで<m(__)m>
おつかれさまでした!